捨てる資源が土を育てる。Roly-poly Organicsが描く大崎モデルとは

おおさきオープンイノベーションピッチ2025で市長賞を受賞したRoly-poly Organics株式会社。
同社は、ダンゴムシの生態を活用し、有機廃棄物を資源へと循環させる事業に取り組むスタートアップです。

茶粕や落ち葉、段ボールなど、これまで廃棄されてきたものを、ダンゴムシと微生物の分解力によって有機肥料へと転換する。
Roly-poly Organicsが目指しているのは、「捨てる」のではなく「活かす」社会の実現です。
自然界では、落ち葉や植物残渣は土へ還り、次の命を育てる資源になります。
同社は、その自然の循環を現代社会の中に取り戻し、廃棄物リサイクルと環境ビジネスを両立させる仕組みを育てています。
「廃棄物」を地域資源として捉え直す
農業や食品加工、日々の暮らしの中では、多くの有機廃棄物が発生します。
それらは、処理しなければならないものとして扱われることが少なくありません。
しかし見方を変えれば、地域の中で再び活かすことのできる資源でもあります。
Roly-poly Organicsが着目したのは、ダンゴムシが持つ分解の力です。

有機廃棄物を単に処理するのではなく、有機肥料として再び地域に還す。
環境負荷を減らしながら、農業や地域産業に役立つ資源を生み出す。
その発想が、同社の循環型社会への挑戦の出発点です。
大崎の稲藁・籾殻から始まる「大崎モデル」
おおさきオープンイノベーションピッチで提案されたのは、ダンゴムシの力を使って、地域にある未利用資源を循環させる構想です。
大崎市は、米づくりをはじめとする農業が盛んな地域です。
その現場には、稲藁や籾殻など、地域ならではの副産物があります。

それらを処理対象として見るのではなく、地域循環を生み出すための資源として捉え直すことはできないか。
この問いから、Roly-poly OrganicsとSENBIZの取り組みが始まりました。
現在、ファーストステップとして、大崎市内で発生した稲藁500g、籾殻1kgをRoly-poly Organicsへ送り、実験を進めています。
大崎の農業由来資源が、ダンゴムシと微生物の力によってどのように変化するのか。
肥料化の可能性はあるのか。
地域の資源循環モデルとして展開できるのか。
まずは実際の地域資源を使い、小さく確かめるところから始まっています。
大崎から広がる循環型社会の可能性
農業由来の副産物や有機廃棄物は、大崎市だけでなく、全国の地域に存在しています。
それらをどのように活かし、地域の中で循環させるかは、多くの地域に共通する課題です。
大崎の資源を使い、実験し、検証し、地域の事業者や行政と連携しながら循環の仕組みを育てていく。
その先には、他地域にも応用できる循環型社会のモデルが見えてきます。
また、同社は有機肥料化だけでなく、環境修復、医薬品原料への応用、自然教育分野への展開も視野に入れています。
SENBIZでは、おおさきオープンイノベーションピッチを通じて生まれたスタートアップと、地域企業・行政との接点創出を進めています。
Project Information
企業名:Roly-poly Organics株式会社
代表:眞杉 雛多
所在地:静岡県静岡市葵区天王町4-24
主な事業内容:廃棄物堆肥化、医薬品・代替魚粉開発、自然教育活動
会社HP:roly-polyorganics.com
